日本に住む様々な国籍を持つ方たちと協働し、共生する、NPO法人 Sharing carering cultureにて、初の英語でのTalkTreeWORKSHOPを実施しました。
まずはお互いをより深く知りあうために、個人個人の木をつくり、想いをシェアしあいました。
その次のその個人の木で出し合った想いをこの団体という大きな木に持ちより、この団体の目指すビジョン、果たすべきミッション、持つべきバリューを整理しました。
このワークが終わったあとに、皆さんでこの団体のガイドラインをつくり、さらに豊かな活動をつくりあげている様子が、HPページなどから垣間見られました。
外国人向けのTTを通して、日本人向けのTTとの違いが明確になったのがおもしろい結果だった。TTは、自分自身との対話・他者との対話を通して意識できなかったものを可視化して再認識・向かう方向性の設定ができることがポイントだと思うが、その「対話するプロセス」に参加者の文化背景が反映されることが言えると思う。
異文化比較的に見ると、”輪・和”を意識する日本人は”我慢”を無意識にして生きていることがあり自分の意見や思いを言語化する機会が少ない傾向にあるため、TTで対話すること・言語化することそのものへの価値が大きくなるが、受講生が“個”を意識する文化背景の外国人の場合、言語化することそのものへの価値はさほど大きくならず、意見の内容の重要性が求められるため、問いの立て方が明確でなければならないし、問いに答えた後の行き先・着地点が明確でなければ参加者の納得感が得られないと感じた。
日本人対象の場合は、問いの立て方が抽象的の方が、参加者にプレッシャーを与えず言語化することへのハードルが下がるため「対日本人のWSの問いは抽象度高くてもOK」「対外国人のWSの問いは明確さが必要」と言えると思う。(ファシリテーター 伊藤ゆう)